トップ 最新の日記 ユーザー登録 ログイン ヘルプ

『ミノタウロス』読書日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-07-06佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ

| 00:04 | 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ - 『ミノタウロス』読書日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ - 『ミノタウロス』読書日記

目次

  • [醜聞の作法][読書メモ]佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ
    • 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ
      • 1779年5月20日(p.76)パリが舞台〜夏至(p.203)
      • 主な登場人物
      • 18世紀に流行した「書簡体小説」
      • パンフレット
      • 本歌取り
      • 私の感想、ほか
      • その他
    • 読書会後感想ツイートから
    • マルキ・ド・サドとの関連
    • 「神経流体の震盪」(『醜聞の作法』p.79〜)、「回天」(ルビは『レヴオルシオン』)について
    • 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ
  • [醜聞の作法][読書メモ] 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ
    • ブログ
    • ツイッター
    • 「セレスト」からの考察。カルメン、売春、娼婦・娼館……
      • スタンダール『赤と黒』
      • 十八世紀において、所謂「プロ」と「素人さん」の間に線を引くことは非常に難しい
    • 関連
      • 読書会において、岡和田晃さん( twitter:@orionaveugle 、d:id:Thorn )の発表で取り上げられた『醜聞の作法』書評

去る7月2日(土)、新宿にて、佐藤亜紀の長編小説『醜聞の作法』の読書会が開催されました。

※2013年2月26日追記

岡和田氏のご尽力による、読書会報告

醜聞の作法 (100周年書き下ろし)

その席で私がお話しした内容のメモ(原文PDF)を以下、ブログに改めて掲載します。実は最近になって読みが急に変わったため今現在の読みを深めることが出来ていない状況で、表層的な読みとフックの元ネタ探しみたいな内容になりました。

この小説『醜聞の作法』前半はフランス革命前の激流、後半は甘やかな夏至の夜の、美しい夢。途中で『夏の夜の夢』の世界に紛れ込んでいきます(いえ、最初から実は『夏の夜の夢』でもあるのですが)。

……小説に書かれていたことはもしかしたら夏至の夜の、美しい夢だったのでは?登場人物たちは皆が人間だったのだろうか?

そしてその夢からさめたとき、そこに残っているのは誰か?誰かは夢からさめ、誰かは夢のなかに残ったのか?夢からさめたときに語られた言葉は?



佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ

2010年12月20日発行 講談社

1779年5月20日(p.76)パリが舞台〜夏至(p.203)

ルイ16世の時代、アメリカ独立戦争(ボーマルシェはフランス王室の意向も受け、政商としてフランスからアメリカに武器輸出などに携わる)、ヴォルテールの没年(1778年)

主な登場人物

「私」(B***。p.35)、ルフォン、侯爵、侯爵夫人、ジュリー、D***、V***、マゼリ (ジャンネット) 8名

アンネット、アンリエット(娘)、ラモット

18世紀に流行した「書簡体小説」
  • なぜそういう形式にしたのか..
    • 返信の無い一方的な手紙 嘘を吐く語り手 多声性なのかどうか
    • 日記的、自伝的、架空の話に真実味を与える
パンフレット
  • 地下出版
    • 参考文献として、ロバート・ダーントン『革命前夜の地下出版』(岩波書店) 革命前夜の地下出版 (岩波モダンクラシックス)
本歌取り

ディドロ『ラモーの甥』

ラモーの甥 (岩波文庫)

  • 冒頭、ラスト

ヴォルテールは大物ブロガーでディドロはまとめwikiの管理人。ニュースレターも発行してる。我々ははみんな「ラモーの甥」の世界の住人だ。で、カフェではなく匿名掲示板やTwitterであれやこれやしゃべくり散らす。

http://twilog.org/tamanoirorg/date-100302

だが『ラモーの甥』は、ゴシップや風説を満載したただの当世風カタログではない。『百科全集』が理性のメスで事物の表面を切開したように、 自暴自棄の「彼」は舌鋒鋭く言葉のメスをふるって、社会や人間の偽善の皮を剥いでみせる。

鷲見洋一(1999)『世界の文学』2-142


ラクロ『危険な関係』

危険な関係〈上〉 (岩波文庫) 危険な関係〈下〉 (岩波文庫 赤 523-2)


シェイクスピア『夏の夜の夢』

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫) 夏の夜の夢 (白水Uブックス (12)) amazon:夏の夜の夢

『醜聞の作法』との関連で重要な作品(『ラモーの甥』、書簡体小説、サド→夏の夜の夢→『ラモーの甥』のラスト)

コメディー 全五幕。

『醜聞の作法』p.202。驢馬の頭(ルフォン=職工ボトム)、登場人物8名、夏至


シテール島の巡礼

ヴァトー、1717年

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/57/L%27Embarquement_pour_Cythere%2C_by_Antoine_Watteau%2C_from_C2RMF_retouched.jpg

ルフォンは呆然と口を開けて、さして高くはないだけにまざまざと見える天井に描かれたシテールの洞窟の風景を見上げ、私は幕を上げられたままのヴェニュスの嬌態に見入りました。

『醜聞の作法』p.174

ボーマルシェ『フィガロの結婚』

フィガロの結婚 (新訳・世界の古典シリーズ)

1781年、試演1783年(ヴァンドルイユ 伯爵の館)、初演1784年(コメディー・フランセーズ)。コメディー 全五幕。

  • ボーマルシェの本名ピエール=オギュスタン・カロン1732-1799。時計技師から貴族に成り上がる。
  • 世論を味方につけて上演...ルイ16世の反対を押し切る
  • 貴族をコケにする気が利く青年フィガロ
    • コンメディア・デッラルテ(コメディア・デッラルテ)…類型的ストック・キャラクター、ストック・シチュエーションの影響
    • フィガロは状況をコントロールしていたはずが、いつの間にか置いてきぼりに。他の人が主導権を握っていた→『醜聞の作法』の「私」(B***)とルフォンの立場に似ている。「私」も最後に近づくにつれ成り行きが理解できなくなっている。道化じみてくる。

貴族の堕落や不正の糾弾、思想・言論の自由の賛美、フェミニズム的視点からの男性中心社会への攻撃。階級制度への怨嗟に満ちた《フィガロの結婚》は、空前の大ヒットを記録した。この喜劇こそ、5年後のフランス革命の序幕であった。

モーツァルトは即座に、ヨーゼフ2世の禁令に抗してオペラ《フィガロの 結婚》をつくりあげる。以来このオペラは数多くの喝采を受け、ボーマルシェの分身たる《フィガロ》の自由の精神を永遠のものにしたのである。

『フィガロの結婚』ピエール=オギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ 石井宏 訳・解説


私の感想、ほか

現代との類似

(過去の自分のツイートから抜粋)

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書メモ。フランス革命前夜のパリ、行き詰まり腐敗した体制と上層階級を守るための管理社会への「民衆」の憤怒と革命への期待、それを煽動する言説の密やかな横行。第三者に広く読まれることを前提にした「書簡」。それって「今」と共通してるんじゃね?ってことかな。

2011-01-21 18:40:12 via Tweet ATOK

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書メモ。公権力ー裁判、政治ーが自分たちー上層階級、権力者ーの既得権益と体制を守らんがために「公衆の意のまま」(p.25)のその場しのぎの決定、施策を下す。これも「今」と通ずるところだと思う。

2011-01-21 19:08:52 via Tweet ATOK

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書メモ。前書き?はボーマルシェ「フィガロの結婚」の一節で、フィガロ…は風刺と貴族体制批判を含みフランス革命前夜に揺さぶりをかけた。原題「たわけた一日、あるいはフィガロの結婚」La Folle Journée, ou le Mariage de Figaro

2011-01-23 12:04:20 via Tweet ATOK

豊崎さんは、佐藤亜紀さんの『醜聞の作法』を(作品の10年後の)フランス革命の小さなシミュレーションと読んだと。私も『醜聞の作法』を途中まで読んだとこで知ってから読みたいと思ってフランス革命とパンフレットとかのあれこれを読んでる

2011-02-05 21:58:49 via yubitter

RT @ypdkn: ツイッターで論争が起きるとトゥギャりを見て舌舐めずりをする方、ブログが炎上するのを好きな方は佐藤亜紀の『醜聞の作法』をぜひ読めば反省すると ( #tb1del live at URL

2011-02-05 22:09:02 via TwitBird iPad

↓嘘、デマ、中傷などを世に行き渡らせ、やがて嘘がまことになり、「情報」に操られる。人々は情報の真偽を怪しみもするが、たとえ嘘でもいい、どうせ彼ら彼女らならさもありなん、という態度だ。そんな歴史書を読んでいると、不安からであれ真偽入り混じり情報が行き交う現状を私は肯定できにゃい……

2011-05-18 18:28:25 via Tweet ATOK

「ゲーム」

まあそりゃ仕方ないことなんだよ。人間というのは機械だ。然るべきスイッチを押してやれば泣いたり笑ったり怒ったりする。そんな操作自体には全く意味はなく、幾らやっても機械の機械たる所以が明らかになるだけだ。

http://twitter.com/#!/tamanoirorg/status/78669169859641344

単に面白いお話なんて、提供する方にとってもされる方にとっても、大して面白くはない。面白いゲームを持ち掛けることの方が、どちらにとっても大分、面白い。

http://twitter.com/tamanoirorg/status/85390762468052992

メモ。1)チェス 2)人間(の感情)も駒 3)「駒」と見なす冷静な目を持つために「意志の力」は働くか“@tamanoirorg: 単に面白いお話なんて、提供する方にとってもされる方にとっても、大して面白くはない。面白いゲームを持ち掛けることの方が、どちらにとっても大分、面白い。”

2011-06-29 12:37:12 via Twitter for iPad


その他

シャトレ夫人の手になる『自然哲学の数学的原理』の訳書を見せ て、これを訳した人が単に美しかったばかりでなく、この世で一番賢い殿方に愛される値打ちのある方でもあったことを教えて下さいました。

『醜聞の作法』p.45

エミリー・デュ・シャトレ 1706-1749 フランスの数字者、物理学者、著述家、女性科学者の草分け的存在。

ニュートン『自然哲学の数学的原理』(プリンキピア)をラテン語からフランス語に全訳。ヴォルテールが彼女の4番目の恋人。

読書会後感想ツイートから

『醜聞の作法』読書会の大きな宿題として、個人的にはまず『夏の夜の夢』の読み直しします。「インドの少女」であることも大きなフックだった。あと、ブルボンヌ、ケルト、妖精、といった指摘もなるほどと。

2011-07-02 23:02:58 via Twitter for iPad

※私が混同して書き間違えています。読書会にてケルトとの関連示唆という指摘が出ていたのはブルボンヌ、ではなく、ブルターニュ、でした。

『醜聞の作法』読書会で私がお話しした内容のメモを公開します。実は最近になって読みが急に変わったため今現在の読みを深めることが出来ていない状況で、表層的な読みとフックの元ネタ探しみたいな内容になりました。 URL ギリシャ神話にも及んでいたと

2011-07-02 23:17:55 via TwitBird iPad

佐藤亜紀『醜聞の作法』、わかりやすいところでは、ディドロ『ラモーの甥』とシェイクスピアの『夏の夜の夢』が本歌取りされている。話がずらされ、3つくらい違う話を接続し、しかし元の話のベースは保ったままであると。

2011-07-02 23:21:35 via TwitBird iPad

佐藤亜紀( @tamanoirorg )『醜聞の作法』読書会で確認できたことから。1)第十六信p.175「T***のクッション」とは、第十信p.115「T***なる金融家」の「なくなった馬車」にあった「T***が痛む腰に当てていたインド渡来の千リーヴルのクッション」のことです。

2011-07-05 00:16:53 via web

佐藤亜紀( @tamanoirorg )『醜聞の作法』読書会で確認できたことから。2)第十六信p.175「シテールの洞窟の風景」。この「シテール」とはヴァトー《シテール島の巡礼》(1717) URL URL 画像参照

2011-07-05 00:36:57 via web

ヴァトーの作品だとこの絵も有名かな? / 《ピエロ(旧称ジル)》 ジャン=アントワーヌ・ヴァトー(ヴァランシエンヌ、1684年-ノジャン・シュル・マルヌ、1721年) 絵画 | ルーヴル美術館 URL

2011-07-05 00:43:32 via Hatena

"ピエロに伴うイタリア喜劇の登場人物たち//ロバに跨った医師、レアンドロとイザベラ、恋人たち、隊長といった、イタリア喜劇におけるいつものピエロの相棒のうちの4人が認められる" RT 《ピエロ(旧称ジル)》 – ジャン=アントワーヌ・ヴァトー URL

2011-07-05 00:44:38 via web

↓うぉ、またなんか『醜聞の作法』フックが出てきた。。

2011-07-05 00:48:17 via web

画像検索→ Antoine Watteau - Google 検索 URL

2011-07-05 00:55:00 via bitly

佐藤亜紀( @tamanoirorg )『醜聞の作法』読書会で確認できたことから。3)表紙カバー正面、タイトル・著者名の下、フォントが大きめのフランス語の文は、佐藤亜紀さんご本人が本作のためにお書きになったもの。小説と関係してる。cf. URL

2011-07-06 00:50:48 via web

マルキ・ド・サドとの関連

ビレッジセンター『鏡の影』に関連して/今、このインタビューを拝読すると『醜聞の作法』を想起させるお話も。 / 著者インタビュー<佐藤亜紀先生> URL

2011-07-06 09:57:00 via Hatena

佐藤亜紀『醜聞の作法』p.38、そっか、"アルクィユ"はサドに繋がっている、んだと思う。 / 松岡正剛の千夜千冊『悪徳の栄え』マルキ・ド・サド URL

2011-07-06 10:49:03 via Hatena

既に指摘されている方々がいるように、佐藤亜紀『醜聞の作法』にはサドも織り込まれているー小説だと『アリーヌとヴァルクール』?ー、と私は確信(と書いてしまおう)。私はサドについて詳しくなく、自力では気付けなかった。

2011-07-06 11:05:03 via TwitBird iPad

「神経流体の震盪」(『醜聞の作法』p.79〜)、「回天」(ルビは『レヴオルシオン』)について

(この項、7月11日追記)

佐藤亜紀『醜聞の作法』考察用メモ。1)p.79〜「神経流体の震盪」はディドロ『生理学要綱』から。「回天」(レヴオリユシオン)もディドロ? revolutionは「革命」でもある。2)p.168〜シャン・ゼリゼの男。「ラモーの甥」や「私」や「フィガロ」の成れの果てっぽい感じ。

2011-07-11 18:36:38 via Twitter for iPad

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ

佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ

| 19:18 | 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ - 『ミノタウロス』読書日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ - 『ミノタウロス』読書日記

目次

  • [醜聞の作法][読書メモ]佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ
    • 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会発表メモ
      • 1779年5月20日(p.76)パリが舞台〜夏至(p.203)
      • 主な登場人物
      • 18世紀に流行した「書簡体小説」
      • パンフレット
      • 本歌取り
      • 私の感想、ほか
      • その他
    • 読書会後感想ツイートから
    • マルキ・ド・サドとの関連
    • 「神経流体の震盪」(『醜聞の作法』p.79〜)、「回天」(ルビは『レヴオルシオン』)について
    • 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ
  • [醜聞の作法][読書メモ] 佐藤亜紀『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集とツイートまとめ
    • ブログ
    • ツイッター
    • 「セレスト」からの考察。カルメン、売春、娼婦・娼館……
      • スタンダール『赤と黒』
      • 十八世紀において、所謂「プロ」と「素人さん」の間に線を引くことは非常に難しい
    • 関連
      • 読書会において、岡和田晃さん( twitter:@orionaveugle 、d:id:Thorn )の発表で取り上げられた『醜聞の作法』書評

※以下、2011年7月8日19時過ぎに書いています。

去る7月2日(土)に開催された、佐藤亜紀の長編小説『醜聞の作法』の読書会

※2013年2月26日追記

岡和田氏のご尽力による、読書会報告

醜聞の作法 (100周年書き下ろし)

上記読書会出席者のツイート・ブログなどから主に読書会後の感想・思索をまとめました。順不同。

なお、一対一のお礼・挨拶等は割愛させていただきました。

ブログ

ツイッター


「セレスト」からの考察。カルメン、売春、娼婦・娼館……

(この項、7月8日〜10日追記)

@chiffreschrift マゼリがp.122で「セレストも結構やるね」と語った時点でp.90のマゼリの帽子屋の住み込みのお針子のことだと思いました。p.91「お針子はふいにルフォンを、哀れむような目で眺めます。態度は急に優しくなります」以下が手管、「結構や」ってることだから

2011-07-08 18:26:27

@chiffreschrift でも「セレスト」の元ネタまで考えが及びませんでした。カルメンはなるほどの感じです。ありがとうございます。

2011-07-08 18:28:47

でもこれだと手管がいかにもで親切すぎつまり単純な読みに過ぎるのかな。悩むRT @snowystreet: マゼリがp.122で「セレストも結構やるね」//p.91「お針子はふいにルフォンを、哀れむような目で眺めます。態度は急に優しくなります」以下が手管、「結構や」ってることだから

2011-07-08 19:07:29

@chiffreschrift すみません、こちら拝読する前に自分でも書いてしまいました。まさにあの小説に書かれているのはそういうことなんだろうと考えるとマゼリの態度とかいろいろかなりすっきりしました。

2011-07-09 08:00:35

@chiffreschrift 佐藤亜紀さんの小説、わりと素直に考えた元ネタが正解だったりすることが多い気がします。。これも、カルメンでなくとも少なくとも当時の風習が書かれているということだろなと思いあたり、私自身はかなりすっきりしました。

2011-07-09 07:32:15

佐藤亜紀『醜聞の作法』。当時のヨーロッパでは例えば住み込みのお針子が娼婦もしていた、というか娼婦がお針子をしてい、仕立屋が実は娼館であったと。オペラにもそのパターンは多くて、RT @chiffreschrift: いや、カルメンうんぬんはヨタ話のレベルになると思います(笑)//

2011-07-09 07:40:14

佐藤亜紀『醜聞の作法』。つまり、マゼリもはっきり娼館の女将、娼婦である。金持ち・貴族の顧客があり、シテールの絵が描かれてるような妾館をもらっている、といったことなんではと。RT @chiffreschrift: いや、カルメンうんぬんはヨタ話のレベルになると思います(笑)//

2011-07-09 07:45:59

佐藤亜紀『醜聞の作法』。だからマゼリと「私」は最初から妙な雰囲気で(以前、客として出入りしてた)、小説の、セレストの話になってたへんはマゼリと「私」が寝てたりしてたわけですね……。RT @chiffreschrift: いや、カルメンうんぬんはヨタ話のレベルになると思います//

2011-07-09 07:51:08

セレストを巡る chiffreschrift さんの考察から、この小説に当時のお針子、娼婦についても書き込まれていたという気付き(と私は思う)までを、佐藤亜紀( @tamanoirorg )『醜聞の作法』読書会の出席者感想リンク集に追記。

2011-07-09 09:22:30

↓後から考えてみればすごくその通りで、鹿島さんの本などもあるし、小説・オペラにもそのネタはいっぱいあって(椿姫←作者の小デュマも大デュマとお針子の息子だったっけか、ラ・ボエームとか)なんで自分で最初から気付かなかったんだろう。。とか思えてしまう。

2011-07-09 09:27:41

パリ、娼婦の館 パリが愛した娼婦

スタンダール『赤と黒』

(この項、7月10日追記)


十八世紀において、所謂「プロ」と「素人さん」の間に線を引くことは非常に難しい*

(この項、7月9日追記)

十八世紀において、所謂「プロ」と「素人さん」の間に線を引くことは非常に難しい。専門の娼館に囲い込まれているなら兎も角、女中さんから女優に至るまで、性行為に応じる代償に「チップ」や「プレゼント」を受け取る女性には事欠かないからだ。

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89559093127286784

だからむしろこう考えた方がいいかもしれない。所謂「援助交際」が全く普通に行われていたのだ、と。「タブロー・ド・パリ」には小娘たちの危ないバイトの話があるが、その動機から伝播経路に至るまで、確かに「援助交際」としか言いようがない。

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89561131496128512

で、援助額が高額化した場合に、所謂「囲われ者」や「高等娼婦」が発生する。これらもまた必ずしもかっちりした制度が存在する訳ではない。

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89562714250297344

レチフの「パリの夜」に、女装してふざけているところをその趣味の人に見付かって、今では女の服を着た「局長」になっている男の子、の話がでて来る。愛人のコネで役職を買ってもらった、と言う訳。@wtnbt: 江戸でいうところのいわゆる「陰間」のようなものはあったんですか?

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89562554464088064

あったことはほぼ間違いないと思うが、同時代の記述は見たことがない。両刀は普通だと思うが、それを殊更「粋」と考える感覚には遭遇したことがない。@wtnbt: 陰間茶屋みたいなそういうお店のようなものはあったんでしょうか?あと、陰間の場合男女両方お相手するプロなわけですけど(//

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89566140875030528

そっちの話は記録に残りにくい気がする。買う側も売る側も、どうも武勇伝にしづらいせいか。@wtnbt: 御婦人による男性の買春も割合普通にあったんですか。ヨーロッパって娼婦のはなしはよく見るんですが男娼っていまひとつよくわからないんですよね。

http://twitter.com/tamanoirorg/status/89571515003183104

関連

読書会において、岡和田晃さん( @d:id:Thorn )の発表で取り上げられた『醜聞の作法』書評